最近の飲み食いトピック 5月 その6

大都会でゴキゲンになって他に回る予定をスキップして明るいうちから本丸へ進軍。


池袋「ふくろ」
http://r.tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13003957/



3階建てのビルで朝7時から年中無休でやっている酒場マッスルタワーとしか言えない酒場。(2階から上は朝からやっているわけではない。)
いつも写真の側から入ると手前あたりのカウンターが空いていることが多いので空いていますように、と
願いながらいつも通り戸を開けるとビンゴ。カウンターの角のあたりに空席が。お隣にちょっと寄ってもらいつつご挨拶をして潜り込ませてもらう。
居心地のあまり好さそうじゃない角だがこの際飲めればツイていると思わないと。



サワー系は大都会で呑んできたのでホッピー(ナカ・ソトそれぞれ190円)を頼んでじっくりと行こう。
つまみは鍋から天ぷら刺身までなんでもござれだが何せこの店1階だけでも40人くらいいる呑み助共を捌くカウンターの「お姉さん」が
3人くらいしかいないので相手の作業のタイミングを呼んでタイミングを合わせないと、どんなでかい声で注文してもかなりの確率で
無視されてしまう。空いてりゃ早いんだけどね。


肴は刺身こんにゃく。400円くらいか。出てくるまでにホッピーを全部空にしてしまった。
1人で呑んでいても楽しくないので周りを見渡すと右隣の2人組の片方が会計らしい。というか2人組ではないらしい。
安酒場に見合わない仕立ての良いジャケットとパンツの男性。
カウンターのお姉さんに「最近来てなかったね」、なんて言われると「夜は来てたんだよ」と答える。
「ホッピーセットで。」「じゃ、ごゆっくり」とこちらを向いて颯爽と出ていく。
颯爽とホッピーを奢られてしまった。


「あの人やくざだって言ってましたよ。」
と残った隣の男性。なるほど。


「そんな風には見えない優しそうな顔でしたねえ!」と突然左の老紳士。確かに。
酒場にはいろいろな人がいて話すと意外な人だったなんてことは結構ある。


1年くらい前、上野の大統領の本店のほうで奥の席に通され呑んでいた時、やけにはしゃぐおっさんの3人組が
いて、楽しそうだなーなんて見ていると「コレが出ていた馬の煮込みだよ!」なんて言ってもしやと思い
「酒場放浪記見てるんすか?」なんて言ってみたらビンゴ。すっかり仲良くなって、喋り振る舞いがおかしいので
自衛隊の人ですか?」と聞いたらこれまたビンゴ。最早一つの統合飲酒思念体と化して終電まで赤羽で場所を移して飲んだこともあった。
まあ蛇足だ。


「今は引っ越しちゃったんだけど若い頃はここによく通ってねえ。」と老紳士。
以前にもここにきてそういう御仁を見た。確か若いころよく飲みに来て今は海外を飛び回ることになっている人だったな・・・。

「まあこのホッピー飲んでくださいよ」とさらに老紳士からホッピーをごちそうになる。
ここのホッピーセットは徳利に焼酎がみっちり詰められたものに業務用ホッピー瓶がひと瓶のスタイル。
ここではソト1ナカ1(それぞれ半分ずつにして2杯飲める)で飲むのが俺流。みんな多分そうしているだろうけど。


自分で頼んで2杯、ヤクザの人からもらって2杯、老紳士から4杯(結局ぐいぐい飲んでさらに気に入られてもう1セットもらった)で
どんだけホッピー好きなんだという位飲みまくってすっかりおなかいっぱい。こりゃあ肴は刺身こんにゃく程度にしておいてよかった。
両隣の方が帰るまでずーっと飲み続けて2時間ほど。


いつも混んでいて注文もなかなか通らないけど、ディープなメンツから素敵なカラミもある味わい深い酒場だ。

帰りにゴキゲンになって東武で獺祭を衝動買い。磨き2割3分…。


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